永遠の片思い

食い入るように見つめるその先には果たして何が…！

柴犬コマリは出会ってしまった。

愛しの猫さんに！…コマリが気づいていなかっただけで毎回いたんだけどね。(またしても)

ほんとはダメだけど、誰かがエサをやってこの公園で飼い猫みたいになってるらしい。やたら毛並みがいいのはそのせいか。

こうなったら会いたくて仕方のないコマリ。グイグイピョンピョンして近づこうとする。

でも猫は毛を逆立てて戦闘モード。危ないからこれ以上は近づけません。

あんまりにもリードを引っ張るもんだから、ヒィー！グエッ！カハッ！と一人で騒がしい柴犬。それを見てドン引きする猫。

必死な後ろ姿が、だんだん人間みたいに見えてきた。

猫さんに泣き落としは通じず、残念ながら茶色い者同士の友情は成り立たなかったのであった。

無理矢理引っ張って歩いたけど、何度も何度も猫がいた方を振り返っていました。

顔を見たら泣いた後みたいになってた。そんなに悲しかったのかな。単純に私がグイグイ引っ張ったからかもしれないけど。それだったらごめん。

でも次の散歩の時にこの道を通っても、猫を探す素振りもなかった。この大騒ぎは一体…。

明日はとうとう避妊手術！コマリは今夜12時から絶飲絶食です。かわいそう。