愛犬にはできるだけ長く元気でいてほしい―。
それは多くの飼い主さんの願いではないでしょうか。
医療の進歩により犬の寿命は延びていますが、本当に大切なのは「健康でいられる時間」をどう守るかということです。
毎日の食事や運動、体重管理、そしてお手入れの習慣は、すべて将来の体調につながっています。
そこで今回は、健康管理や家庭でできるケアについて学べる本を5冊紹介します。
イヌのカラダにいいこと事典(臼杵新)
「愛犬の健康長寿」を願う方のための暮らしの実用書です。
犬の「食事」「遊び」「健康・美容」「病気・医療」について、2ページ1項目を基本にテーマを設定し、イラスト付きでわかりやすく解説しています。
また、がんや生活習慣病、認知症、バリアフリーの住環境、寝たきりになった時の介護の仕方など、シニア犬のお悩みに対しても簡潔に答えています。
飼い主が知っておくべき健康維持の方法がたくさん詰まった一冊です。
感想
獣医師の視点から、犬の健康によいことを、食事・遊び・体のケア・医療といった全側面からのアプローチで教えてくれる教科書のような本です。
子犬時代から老犬介護、飼い主のペットロスまで、すべてのライフイベントが網羅されているので、愛犬の健康について考えたい方は、まずこの一冊を持っておくと安心だと思います。
新型コロナウイルスから愛犬を防ぐ方法をはじめ、がんや生活習慣病、認知症、バリアフリーの住環境など、現代っぽいお悩みまで手広くカバーされています。
初心者の方はもちろん、ベテラン飼い主さんの最新情報アップデートまでに役立つ一冊です。
愛犬と20年いっしょに暮らせる本(星野浩子)
西洋医学では「トシだから仕方ない」と言われてしまう犬の病気や不調を、東洋医学の治療で改善してきた獣医師の視点から書かれた本。
「13歳の壁」を乗り越えるために、飼い主が自宅でできる「おうちケア」として、①マッサージとお灸、②季節の過ごし方、③食の養生法の3本立てで紹介しています。
ドッグフードの選び方、手作りごはんレシピなどお役立ち情報も満載。
「うちの子に長生きしてほしい」と願う人、必見の一冊です。
感想
獣医師の経験から、長生きのためには13歳の壁があり、その壁を越えるためには10歳からのケアが大事だということです。
自宅で簡単にできそうなマッサージから鍼灸まで、愛犬のアンチエイジングに効きそうなことが広く書いてありました。
筆者が推奨する東洋医学にどれだけ効果があるのか素人の私には判断できませんが、西洋医学で行き詰まった際に、違ったアプローチもあるということを知っておくだけでも安心につながります。
とにかく大切なのは、後になってやり残したと思うことがないように“今から”行動することだと感じました。
愛犬を元気に長生きさせたいと思う方におすすめの一冊です。
愛犬の健康寿命がのびる本(長谷川拓哉)
自然派獣医師が教える「うちの子がずっと元気で長生きできる秘訣」を紹介した一冊。
シニア犬用高級ドッグフードより簡単手作りごはんが若返りに効果的であることや、愛情ホルモン分泌で犬の免疫力をアップさせる飼い主の習慣など、具体的で実践的なアドバイスが多く掲載されています。
食事・散歩・ヘルスケア等、愛犬の自然治癒力を高めるために、やっていいこと・いけないことが優しく語られています。
感想
愛犬の健康寿命を伸ばす新常識、食事、生活習慣、健康管理、そして看取りについてまで、押し付けがましくなく優しい語り口で書かれた本です。
○○でなければならないとか、これ以外やってはいけない、というような感じではなく、取り組むハードルを下げてくれつつも、愛犬を守るのは飼い主ですよということを獣医師の立場からしっかりと伝えてくれている本だと思いました。
「獣医師が病気を治すのではなく、飼い主が治す」という言葉が印象的で、普段の愛犬の健康管理がいかに大切かということに気付かせてくれる一冊です。
犬のための家庭の医学(野澤延行)
獣医師が書いた一家に一冊、犬の健康本です。
「生活編」では、犬の健康寿命を延ばすための7つの約束(食やこころのケア、必要な遊びと運動、快適な住まいづくり、しつけとトレーンングなど)について書かれています。
「健康編」では、病気の早期発見につながる7つの約束(健康管理と病気の予防、見た目や行動の様子をチェック、こころの病、高齢期のケアなど)について書かれています。
気になる症状がある時にすぐに調べられる心強い一冊です。
感想
人間用の『家庭の医学』(症状・病気名・対処がたくさん書いてある)のような内容を期待して読むと少し違っているかもしれません。
どちらかというと予防医学がメインになっているのかなと思います。
もちろん健康編では、目やに、抜け毛、皮膚の赤み、せき、くしゃみ、うんちやおしっこがおかしいなど、症状別にわかりやすく記載されています。
いざという時に症状の目安がわかると冷静に対応できるので、家庭に一冊あると安心できる本です。
飼い主のための“犬のお手入れ”の教科書(奥田香代)
ブラッシングやシャンプー、爪切り、耳掃除、肛門絞りなど、家庭で行うお手入れ方法を丁寧に解説した実践書。
写真付きで手順を説明し、失敗しやすいところや注意点も詳しく紹介しています。
マッサージやアロマテラピーなどのスペシャルケアまで載っているのが嬉しいポイント。
初心者でも安心して取り組め、基本のお手入れがマスターできるようになる一冊です。
感想
これはぜひ子犬を迎える前に読んでほしい本です。
子犬時代のお手入れで嫌なイメージがついたことで、その後一切受け付けなくなるワンちゃんがとても多いように感じます。
愛犬へのケアは無理やりではなく、犬と優しく楽しく触れ合う、もうワンランク上の愛情交換の場だというスタンスはとても共感できます。
愛犬のケアは「優しく」「丁寧に」「脳を快に」─愛情が伝われば愛犬が態度で示してくれます。
お手入れを通した愛犬とのスキンシップの時間がより大切に感じられる一冊でした。
まとめ
健康は、特別なことをするよりも「毎日の積み重ね」で守られていきます。
体の変化に早く気づくこと、正しいお手入れを続けること、そして病気を予防する意識を持つこと。
そのひとつひとつが、愛犬の未来を支えます。
今回紹介した本は、初心者にもわかりやすく、すぐに実践できる内容ばかり。
愛犬の健康を守れるのは、いちばん近くにいる飼い主さんです。
ぜひ気になる一冊から手に取り、今日からできるケアを始めてみてください。


