愛犬と毎日一緒に過ごしていると、「今どんな気持ちなんだろう?」とふと考える瞬間はありませんか。
嬉しそうに見えても実は緊張していたり、叱られている理由がわからず戸惑っていたりと、犬は言葉を話せないからこそ、飼い主がしぐさや表情から気持ちを読み取ることが大切です。
耳やしっぽの動き、目線、体の向きなど、さりげないサインにはたくさんのメッセージが込められています。
今回紹介する5冊は、犬のボディランゲージや行動心理をやさしく、そしてわかりやすく教えてくれる本ばかり。
愛犬との関係をもっと深めたい人にぴったりのラインナップです。
犬語図鑑(リリー・チン)
犬のボディランゲージを、豊富なイラストでわかりやすく解説した一冊。
「目」「口」「耳」「しっぽ」など部位ごとに整理されており、日常の中で見逃しがちな犬のちょっとしたしぐさの意味もすぐにわかります。
10年以上ボディランゲージのイラストを制作してきた筆者だからこそ、言葉で説明するのが難しいボディランゲージの細かいニュアンスも、イラストで描き分けて伝えています。
専門的な内容をやさしいタッチでまとめているため、初心者でも読みやすく、実践につなげやすい内容です。
感想
イラストで犬の表情や姿勢などの特徴がよくとらえられていて、実際の愛犬のしぐさと比較しやすいのがわかりやすくてよかったです。
特にストレスサインは愛犬のためにもしっかり覚えておきたいと思いました。
犬はいつも小さなSOSを出し、それも無視されると吠えたり噛んだりするという行動に出てしまうので、この本の内容をしっかり理解して最初の小さなサインを見逃さないようにしたいです。
飼い主が犬の「言葉」を正しく理解し、犬も人も幸せに暮らせるように、まず読んでおきたい一冊です。
気持ちを知ればもっと好きになる!犬の教科書(増田宏司)
最新研究や行動実験に基づき、犬の生態や行動、心理、雑学などをやさしく解説した一冊。
犬のカーミングシグナルや尻尾の振り方の意味、鳴き声や血液型等、犬との生活に役立つ実用的な内容だけではなく、歴史上の有名な犬や海外の動物愛護、保護犬、終生飼育、防災準備、動物福祉など、考えさせられるテーマもわかりやすくまとまっています。
総合的に犬について理解できる、まさに「犬の教科書」と呼べる内容です。
感想
見開きでトピック一つというのがすっきりしていて、イラストも多く読みやすいです。
犬の行動や感情が科学的に解析されているので、愛犬の心をより深く理解することができます。
ただ気持ちを知るだけでなく、保護犬のことや防災の準備、社会問題、最期を看取ることまで、飼い主としての責任を考えさせる真面目な話題にもしっかり踏み込んでいて、とても勉強になりました。
また、動物愛護の視点から考えるテーマも含まれており、愛犬とより良い関係を築くための考え方を多角的に学べる一冊です。
いぬほん 犬のほんねがわかる本(今泉忠明)
動物学者の視点から、犬の行動や感情を科学的に解説した本。
犬の習性等みんなが疑問に思うことをマンガを交えたQ&A形式で取り上げ、100問100答しながら犬の“ほんね”を探ります。
「犬飼家」の飼い犬モカさんや散歩仲間の犬たちとの賑やかで幸せな日々を切り取りつつ、それぞれのエピソードに隠された犬の本音を解説していく構成です。
かわいいエピソードと学術的知識のバランスが取れた一冊です。
感想
犬を飼っている人が抱くふとした疑問に諸説ありつつも答えをくれる本。
絵がとてもかわいくて、マンガと解説文のバランスもよく、オールカラーでとても見やすいです。
犬の行動と心理について、ここ数年の研究データが盛りだくさんの解説でとても興味深い内容でした。
単なる犬の気持ちの理解にとどまらず、なぜ犬がこんなに人間との生活で大切な存在になったかを知ることもできます。
普通の読み物としてもさらっと面白く読めるので、子どもから大人までおすすめできる一冊です。
マンガで納得!犬の気持ちがわかる(わんこラブの会)
マンガ形式で犬の気持ちや行動を解説する読みやすい一冊。
4つの家族の日常のあるある場面を取り上げながら、なぜ犬がその行動をするのかをやさしく説明しています。
外にいる時、ひとりの時、飼い主といる時、食事・トイレ・睡眠・遊びの時など、状況別にしぐさと犬の気持ちがまとめられています。
文字だけでは難しい内容もストーリー仕立てで理解しやすいので、子どもや家族と一緒に読むのにおすすめです。
感想
マンガと解説が半々くらいで読みやすく、細かい知識やお困り解決ポイントも書いてあり、知識ゼロでもわかりやすく読み進めることができます。
ストレスを感じた時にするカーミングシグナル、お散歩中の不思議な行動など、犬の生態がわかるようになり、知れば知るほど愛犬がいとおしくなります。
まず楽しく学びたい人にぴったりの、家族みんなで犬への理解を深められるやさしい入門書です。
しぐさと表情ですべてわかる!犬のほんとうの気持ち(中西典子)
犬のしぐさ、状況や場所別の行動をイラストでわかりやすく紹介しています。
15年間で2000頭以上の犬の問題行動に向き合ってきた経験と、犬の行動学をもとに、その時犬がどんな気持ちでいるのかを解説しています。
また、飼い主側から働きかけて楽しく過ごす方法や、仲良く暮らすために「こんなときどうすればいいのか」のアドバイスが満載です。
犬の習性のうんちくを知るページがあるなど、読み物としても楽める一冊です。
感想
なんとなくわかっているつもりだった犬のしぐさについてきちんと確認できてよかったです。
筆者が言うように、多くの人が思い込みで間違った受け取り方をしている場合も多いように感じます。
ボディランゲージの読み取り方が間違っているからといって、即問題行動につながるわけではありません。
でも、愛犬と信頼関係を築き、もっと仲良くなるためには、飼い主が正しく理解しておくことが大切だし、それがしつけの土台にもなってくると思いました。
より深く愛犬に寄り添いたい人におすすめの一冊です。
まとめ
犬の気持ちを理解することは、しつけを上手に進めるためだけでなく、安心できる関係を築くためでもあります。
今回紹介した本は、イラストやマンガで楽しく学べるものから、専門的な視点で深く理解できるものまでさまざまです。
どれも共通しているのは、「犬を知ることが愛情につながる」というメッセージです。
愛犬の小さなサインに気づけると、すぐに異変を察知することができるし、無理に叱ることも減ると思います。
愛犬との関係をより深められるように、ぜひ気になる一冊を手に取ってみてください。


