地震や台風、大雨…。
ニュースを見る度に「もし今、大きな災害が起きたら?」と考えることがあります。
そしてその時、真っ先に思い浮かぶのは愛犬のことです。
自分の身を守るだけでも精一杯の状況で、大切な家族をどう守るのか。
いざというときに後悔しないためには、平時の備えこそが何より大切だと感じています。
特別なことをするのではなく、日常の延長線上で少しずつ整えていくこと。
今回は、犬と一緒に災害を乗り越えるためのヒントが学べる5冊をまとめました。
不安をあおるためではなく、“安心して備えるため”の本たちです。
決定版 犬と一緒に生き残る防災BOOK(富田園子)
家族同然の愛犬とどんな災害も一緒に生き抜くにはどうすればよいのかを、具体的に解説した実践的な防災本。
避難の流れや基礎知識、必須アイテムや備蓄リスト、犬種別の避難方法、ケガした時の応急処置など、平時から準備しておくべきことが体系的にまとめられています。
イラストや図解も多く、難しい内容をやさしく整理。
現実に起こりうる課題がリアルに伝わってくる一冊です。
感想
飼育環境や家族構成、被災したタイミング別にいろいろなパターンのシミュレーションが豊富に掲載されているので、とてもイメージがしやすいです。
日頃からのしつけや室内を安全に整えておくことの重要性を感じました。
犬が体調を崩したりケガをしたりした時の応急処置の方法も載っていて、いざという時に役に立つと思います。
「今からできること」を具体的に示してくれる前向きな防災本です。
いぬとねこのためのペット防災BOOK(Rina)
犬と猫の両方に対応した防災ガイド。
「これだけはまず知っておくべき!」というペット防災の基本をイラストと一緒に紹介しています。
災害時の避難方法、健康管理、事前にできる家族会議やペットのしつけなど、幅広くカバーしています。
獣医師監修のもと、医療面の注意点にも触れているのが特徴です。
感想
事前準備から被災した後のことまで網羅的にわかりやすく書かれており、防災について基本から学び、しっかりと心構えができる内容です。
モノの備えだけではなく、心の備えも大切であることがわかりました。
後回しにしがちな準備も、チェックリストを見ながらできるので行動に移しやすいです。
イラスト多めで難しい専門用語も少なく、防災初心者にもやさしい印象。
まず一冊持っておきたい本です。
どんな災害でもイヌといっしょ(徳田竜之介)
獣医師の立場から、災害時の医療や心のケアまで踏み込んで解説した防災本。
よくある災害への準備や心構えはもちろんのこと、避難生活で起こりやすい犬の体調不良やストレス対策、持病のある犬への配慮など、より専門的な視点が盛り込まれています。
さらには再建に向けてペットとどう歩んでいったらよいかまで実体験や被災者の声などの具体例も交えながら紹介し、冷静に備えるための知識を提供する一冊です。
感想
熊本地震を実際に体験した獣医師が、自身の経験の踏まえ、災害とどう向き合うべきかを教えてくれているのでとても参考になります。
被災した場合のシミュレーションが状況別でとても詳しく載っていて、パニックになりやすいワンちゃんについても事前に知っておくと安心につながります。
また、被災後に起こりやすい犬の症状とその対処法が具体的に解説されていてとても勉強になりました。
被災者の体験談やそこから得られた学びが紹介されていて、より身近な問題として読み進められる一冊です。
いぬとわたしの防災ハンドブック(いぬの防災を考える会)
飼い主と犬が一緒に避難するための基礎知識をまとめたハンドブックです。
ペット防災は、準備(Ready)、避難(Refuge)、責任(Responsibility)の3Rが大切。
同行避難の考え方や、日頃の犬のしつけ・社会化が防災につながることを解説しています。
地域との連携や情報共有の大切さにも触れ、個人だけでなくコミュニティ視点で備える内容が特長です。
感想
最も共感したのは、「いぬの防災は平時のしつけにかかっている」という言葉。
普段から飼い主の言うことを聞かない犬だと混乱した災害時にどうなるか、避難所生活になった場合どうなるか、想像するだけで恐ろしくなります。
日頃のしつけや健康管理がそのまま命を守る準備になると知り、自分ができていなかったことや危機感が足りなかったことに気付かされました。
また、実際に被災した人の体験談はとても貴重でした。
人間の防災と犬の防災の両方ともがカバーでされている防災意識が高まる一冊です。
犬連れ災害対策マニュアル(レトリーバー編集部)
基本的な行動指針だけにとどまらず、避難経験を持つ飼い主さんたちの体験談が多く掲載されています。
平常時の備えやしつけの大切さを伝えるのはもちろんのこと、各災害においてのシミュレーションが詳細に載っているのが特長です。
例えば、大震災の場合、豪雨暴風の場合、その他(土砂災害、落雷、竜巻、豪雪、感染症など)の場合など、状況別に紹介されています。
現場のリアルな課題が伝わる構成で、実用性の高い一冊です。
感想
具体的な場面を想定して書かれているので、「もし今起きたら」と考えながら読めました。
実際に地震や台風、火山噴火など大きな災害にあった方々の体験談や、避難生活でのアドバイス、日頃の備えなどが具体的に書かれていてとても参考になります。
リアルな体験見聞きすることができて身が引き締まり、災害に備えて飼い主としてしっかりと準備やしつけを行う責任を再認識することができました。
まとめ
防災は考えるだけで気持ちが重くなるテーマかもしれません。
でも、準備ができているという事実そのものが、大きな安心につながります。
今回紹介した本は、避難グッズの準備だけでなく、日頃のしつけや健康管理が防災につながることを教えてくれるものばかりでした。
つまり、防災は“特別な日”のためだけではなく、“今日の暮らし”の延長でもあるということ。
あなたと愛犬がどんな状況でも一緒にいられるように。
そのための第一歩として、ぜひ一冊手に取ってみてくださいね。


