今回は「犬との幸せな暮らし方のヒント」が見つかる5冊を選びました。
読むだけで終わるのではなく、毎日の関わりをやさしくしてくれる本たちです。
今よりもう一歩、愛犬との時間を大切にしたい方に届けたいシリーズです。
シーザー・ミランの犬と幸せに暮らす方法55(シーザー・ミラン)
世界的ドッグトレーナー、シーザー・ミランが「犬と幸せに暮らすための原則」を55項目にまとめた一冊。
リーダーシップの考え方や、犬の本能・エネルギーの理解など、行動の土台となる理論をわかりやすく解説しています。
テクニックよりも“飼い主のあり方”を重視し、落ち着きや一貫性の大切さを繰り返し伝える内容。
日常の接し方を少し変えるだけで関係性が整うことを教えてくれる、マインドセット寄りの本です。
感想
犬を飼うということは、群れのリーダー(パック・リーダー)になることである、という明快なビジョンが貫かれています。
しつけや問題行動を直すための本というよりはもっと根本的な「犬と生活していく上での気持ちや心構え」が主軸になっています。
犬にとって大事なことが「①運動②しつけ③愛情」の順であるというのは衝撃的でした。
犬と生きるということは自らを律するということ。
犬の見方が変わると同時に、飼い主の精神状態を整えることの重要性を改めて感じました。
考え方はややストイックですが、芯のあるメッセージに背筋が伸びます。
関係性を土台から見直したいときに、刺激をもらえる一冊です。
あなたの犬を世界でいちばん幸せにする方法(ザジー・トッド)
社会心理学者の筆者が最新の研究データや論文など膨大な科学的根拠に基づき、犬の幸福度を高める具体策を紹介する一冊。
犬の「なぜ」を丁寧に解き明かし、つねに最良の方法を選択できる賢い飼い主になるための知識が提供されています。
感覚論ではなく研究データを交えながら解説されているため、理論的に納得しながら読み進められるのが特長。
心と体の両面から、より良い生活を整えるヒントが詰まっています。
感想
データとエビデンスに基づいたとても理論的な本で、愛情だけでなく科学的視点も取り入れることで、より自信を持って犬と接することができるようになると感じました。
調査→集計→考察というように進んでいき、表紙のイメージで気軽に読もうと思った方には多少難解なところもあるかもしれません。
でも、経験からの自己流のしつけ方法があふれている世の中で、最先端の研究や科学的理論に基づいた犬への接し方を学べるという点で、とても貴重な本だと思います。
やさしさと理論のバランスが心地よい一冊です。
犬がもっと幸せになる30のルール(しお)
難しい理論ではなく、「毎日の中でできること」をマンガを交えながら、30のルールとして紹介しています。
幼少期から犬が大好きで、現在は個性豊かな3匹「家康」「信長」「光秀」と暮らす著者が見つけた、
「犬が犬らしく幸せに暮らすためのルール」を提案しています。
しつけやトレーニング、食事、健康、遊びなどについてのアイデアが盛りだくさん。
読みやすく、肩の力を抜いて楽しめる構成です。
感想
30のルールには、今まで意識していなかったことがたくさんあって、発見の連続でした。
手作り食は完璧に栄養バランスが考えられていて、人間より豪華だと思ってしまうほど。
食事の大切さに気付けました。
そして『人が世話を焼きすぎて「過保護」になると、犬は犬らしさを失くしてしまう』という言葉を見て、心当たりがありすぎて猛省しました。
しつけに対する新しい考え方に触れることができ、よい意味で肩の力が抜けたなと思います。
PART4の「飼い主の“責任”とは」の章は、犬を飼っている方にぜひ読んでもらいたい内容でした。
もっときちんとしつけをして、いい子にさせなきゃ!と焦っている方におすすめの一冊です。
犬のいる暮らし 一生パートナーでいるために知っておきたいこと(丸田香緒里)
犬を飼う前の心構えや子犬期~シニア期の暮らし、老後のケアまで、長い時間を共にするための飼育の知識を現役獣医師が徹底解説した本。
ライフステージ全体を見渡しながら、“一生のパートナー”としてどう向き合うかを考えさせてくれる内容です。
迎え入れる前の準備、しつけ、遊び、ケア、健康管理など、大事なことがすべて網羅されているので、手元にあると心強い一冊になっています。
感想
今だけでなく「これから先」を考えるきっかけをくれる一冊でした。
老いも含めて寄り添う覚悟をやさしく教えてくれます。
現役の獣医師さんの考え方であるという信頼感があり、とても安心して読むことができました。
社会化やトレーニングは具体的な方法までわかりやすく解説してあり、健康管理は症状別にまとめられているので気になった症状があればすぐに調べることができます。
一生のパートナーとして、長い目で暮らしを見通したい方にぴったりです。
建築知識特別編集 犬のための家づくり(建築知識)
建築の専門誌が編集した、住環境から犬との暮らしを考える一冊。
愛犬がけがをしないための床材の選び方、犬種によって違う好みの寝床の位置や設え、飼い主も愛犬も互いにストレスが無くなる収納のつくり方、猫やほかの犬との共存に最適な住宅の形、長生きできる温熱環境や設備の条件など、具体的な住宅アイデアを豊富な図解で紹介しています。
犬の安全と快適さを中心に据えた住まいづくりの視点が学べる、少し専門寄りの内容です。
感想
ここまで犬との住環境に踏み込んだ本は珍しく、とても新鮮でした。
家の情報だけでなく、病気のチェックポイントや、食べてはいけない食品一覧、災害時や非難時の注意点まで、犬と一緒に暮らすためのノウハウも書かれていて、読み応えバッチリです。
でも家をここまで考えて設計&建築できるのは少数派だと思うので、滑り止めマットを敷くなどすぐにできることから始めれば、それが犬の幸せにつながると思いました。
住環境からペットの幸せな暮らしを考える、新しい視点から読める一冊です。
\内容はほぼ同じみたいなので、在庫がある方をどうぞ/
まとめ
幸せな暮らしにはっきりとした正解があるわけではないと思います。
アクティブに過ごすのが好きな子もいれば、静かな時間を好む子もいる。
大切なのは「その子に合った幸せ」を探し続けることなのかもしれません。
今回紹介した5冊は、しつけのテクニックだけではなく、心の向き合い方や環境づくり、将来まで見据えた関係性を教えてくれる本ばかりです。
この中の一冊が、あなたと愛犬の毎日を少しあたたかくするきっかけになればうれしいです。


